2008年9月10日水曜日

DirectContact vol.2初日

■大谷能生・木村覚という気鋭の批評家ふたりがタッグを組んで企画した音楽と身体表現(まあ、要はダンスですね)のイベントがDirectContactである(という理解でいいんですよね?)。今回は2回目で、前回は音楽が「室内音楽コンサート」(LoopLineで月いちで行われているシリーズコンサート)のレトロスペクティブ、ダンスが神村恵というもの。

■で、今回は音楽に秋山徹次、ダンスに大橋可也&ダンサーズをフィーチャーして3日間にわたって行われる。で、初日の昨日に行って参りました。会場は普段はギャラリーなのかな?以下、木村さんのブログよりプログラムを転載

DIRECTCONTACT Vol.2
すべて平等に感じるため、同じ空間に置かれた演奏行為と身体表現

2008.09.09~09.11
OPEN 19:30 START 20:00
Charge 2,000円
会場:TEMPORARY CONTEMPORARY(中央区月島1-14-7旭倉庫2F)

PROGRAM


○大橋可也&ダンサーズ 新作『Black Swan』

09.09~09.11

【出演者、スタッフ】

出演:皆木正純、前田尚子、多田汐里、山田歩
振付:大橋可也
サウンド:牛川紀政

【大橋可也&ダンサーズ プロフィール】

「ダンスとは何か」という問いに立ち向かうことを活動の主題としているダンスカンパニー。その作品は舞踏の振付方法を援用して現代社会における身体のあり方を追求している。
1999年、結成。2000年、「バニョレ国際振付賞2000ヨコハマプラットフォーム」に出場するも、出演者が全裸であるという理由で非公開の審査となる。以降、活動を休止。2003年、活動を再開。2005年、ニューヨークの代表的なアートスペース「The Kitchen」に招聘される。2008年12月28日には新国立劇場小劇場にて『帝国、エアリアル』を発表予定。

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○秋山徹次 3DAYS CONCERT 『Lost Weekdays』

【出演】

Day 1 (9/9) : 「Don't Forget to Boogie extended」
出演:秋山徹次(electric "boogie" guitar)

Day 2 (9/10):「The Stake (for acoustic guitar and electronics)」
出演:秋山徹次(acoustic guitar)、中村としまる(no-input mixing board)

Day 3 (9/11) :「U-Day」
出演:Satanic Abandoned Rock & Roll Society
[秋山徹次(dobro/high frequency)、宮本尚晃(electric guitar/high-mid frequency)、TAMARU(electric bass/low-mid frequency)、ユタカワサキ(synthesizer/low frequency)]


【秋山徹次 プロフィール】

秋山徹次/Tetuzi AKIYAMA(ギター、その他の楽器による即興および非即興音楽
演奏家)
1964年4月13日東京生まれ。

ギターという楽器の持つ特質に、自身の欲求をミニマルかつストレートな形で加えていくことによる、原始的で即物的な意味合いを含んだ演奏を得意とする。ミクロからマクロに至る音量を、繊細に、ときには大胆にコントロールし、身体の電子化を試る。

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【企画】大谷能生、木村覚、長嶺一徹、タマダプロジェクトコーポレーション

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【予約・会場お問合せ】

info@space-tc.com
03-3533-0880(アートバンク)
(お名前、人数、お日にちを公演前日までにお知らせください。折り返し予約番号をご連絡いたします。)
■第一部は大橋可也&ダンサーズによる「Black Swan」。「ダンスとは何か」なんてことを言ってるのでついついなんかこう、もっと抽象的というか記号的というか、そういうものを想像してたのだけど、むしろある種の演劇的な表現だったので意外に思った。だから駄目とかいう話では全然なくて、緊張感あふれるすばらしいパフォーマンスだったと思う。あと最後のあたりがkenmaによるホースのBL小説を想起させました(笑)。

■第二部は秋山徹次のブギー・ソロ。この日のためにマーシャル三段積みをレンタルしたとのこと!



広々としたスペースの真ん中にこのアンプがどーんと構えているという図じたいが実に馬鹿馬鹿しい。この時点でもう最高!そしてここからおよそ1時間?にわたり爆音のブギーが演奏される。展開はいろいろしてるんだけど基本的にはミニマル・ミュージックと思っていい。天井が高くてかなり反響するせいか、時折ギターが2本鳴ってるように聞こえるところがあったりも。クリアトーンで美しいアルペジオを弾くところはちょっとツェッペリンを彷彿とさせた。で、爆音でいい加減耳がおかしくなってきたところで静かな演奏で締め。いやもう大いに堪能しましたよ。

■今日、明日とこのイベントは続くので、行くといいんじゃないかな!

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